盛夏の着物生地といえば、絽(ろ)や、紗(しゃ)が最も代表的な品といわれているもので、生地の通気性をよくするためにすき間を開けて作られた着物の素材であったり、帯の織り方を指すものです。

しれを絽の附下とか紗織の袋帯などと表現していますが、帯地のもう一つ羅織(らおり)といいまして、糸をよじって荒くすき間を開けて織られた帯があります。


今日はその羅織に帯を紹介してみましょう。





DSC_0002raorinoobi.JPGそれがここのアップさせていただいた、正絹の羅織八寸名古屋帯というものです。

先の説明の通り、ザックりした織り方とすき間が広いのが特徴で、帯芯を入れずにそのまま「かがって」お締めできる帯です。


夏帯で夏物小紋や夏紬に合わせていただけると相性がいいのではないかと思っておりますが、夏物の色無地にも違和感なく合わせていただけることでしょう。





DSC_0014raorinoobi.JPG見てくださいこの織り方を・・・

どうしてこのような織り方ができるのかと考えてしまいますが、涼しげでなかなかおしゃれでしょ・・・


糸質や織り方で、締めると跳ねるバネのような羅帯もありますが、こちは柔らかくて、お太鼓も作りやすくて器量の良さを感じていただける帯です。


特に帯回りは汗をかきやすいので、軽さと涼しさを体感していただけることでしょう。





DSC_0015raorinoasaobi.JPG一方、こちらも羅織の帯で、糸の素材が麻で織られたものです。

生成りの自然布の味を感じていただけるかと思いますが、小千谷ちぢみとか夏紬、身近なものでは高級感のある浴衣地にも合わせていただけるのではないでしょうか?




DSC_0016raorinoasaobi.JPGこちらは平織になった個所と画像の下の部分の羅織が一体となって織られたもので、こちらも柔らかくて締めやすい帯だと考えております。


お値段は絹織物の画像の市松取りのものは10万円を超えるものですが、この麻素材のものは10万円の中に入るもので、割とリーズナブル感のあるものです。


とになく夏は暑いので、少しでも涼しさを感じれるものでお出かけができれたらいいですね。

参考にされてみて下さい。


さて、現在暇を見つけては店の情報紙作り励んでいるところですが、ネタ探しに苦労していましてね~

窓際にある本棚に立って、まさぐるように本を開いて情報を探していると、「恩送り」(おんおくり)という文章に目が留まりました。

心に響くものがあったもので、それを紹介してみたいと思います。


   「ありがとうの連鎖」

「恩送り」と同じような言葉に「恩返し」があります。こちらの方が馴染みがあるかと思いますが、どちらかというと、恩を受けた相手に直接、恩を返すことです。

「恩送り」は、受けた相手とは限りません。いただいた恩を、別の誰かに送る。
その誰かが、また別の誰かに送る・・・。

そうやって、みんながつながっていくのです。

私たちは、気づかないうちに、さまざまな恩を受けて生きています。不幸に見舞われたときは、なおさらです。
どうしても、「なぜ、自分がこんな目にあわなければならないの」と思ってしまいますが、運命を恨み始めると、周りの人やものが、次々と恨めしくなっていきます。

 あなたの心の中を、恨みの連鎖でいっぱいにしてしまわないために・・・。
 恩を数えてみませんか。それを、誰かに送ってみませんか。


仕事ばかりに捉われていると、「恩送り」のことなど考えてみることがありません。

これができていたのが亡き妻だったかもしれません。

そのこともあり、「ドキッ」とさせられました。


この文面を読んでいて、考えさせられるものがありました。

身勝手な自分に「喝」を入れないといけませんね。


それではこれにて・・・
お休みなさい。

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お客様のお見立て相談

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DSC_0011natumonowoko-dhine-to.JPG  店を開けた午前9時半から夕刻まで店内はお客様が引く時間がなく、その対応にエネルギーを使い果たしてしまったようです。

今日は蒸し暑く、エアコンを効かせたこともあって体が順応できなかったこともあったのでしょう。

人が引いて緊張の糸が切れると、もう一人の自分が少し休もうと言い出し、15分近く横になって休息の時間としましたが、その甲斐あって気力が戻った気が致します。




DSC_0004tikusennnokotenngarayukata.JPGこの映像は竺仙さんの古典柄浴衣で、左が長板中型の藍染で、右が奥州小紋という夏着物にもなる浴衣地です。

たまたまこの2点が店にあったもので、雑誌の切り抜きをから着姿を紹介させていただいたのですが、古典派好みの方には魅力的に感じていただけるのではないでしょうか?



DSC_0007tukusennnokotenngarayukata.JPGその現品がこちらです。


左の長板中型とは染め方の技法の一つで、長さおよそ三間半(約6m50㎝)✖ 着物幅より若干広い横幅の一枚板に白生地を張った状態で、模様が彫られた40㎝角の型紙を用いて、防染糊(ぼうせんのり)で生地に型付けをし、それを順番につなぎ目が残らないように型紙を移動させながら、着物になる長さまで型付けを済ませ、そして藍甕(あいがめ)で染めたものを「長板中型」といいます。

その染め方は小紋の着物にも使われているものですが、一つ大きく異なる点は、型付けを表裏両面にすることです。

それは裏も表地と同じように染められていることを示すもので、表裏の模様がズレることのない型付けが求められる手間と高度な技を要するものです。


これは江戸時代から受け継がれている浴衣の染色法で、現在では大変希少なものとなってしまいました。

本物志向のニーズが少なくなっていることや、染める技法が機械化されて、安価な価格帯の品が主流となったことで技術の継承者が少なくなっていることが考えられます。


私たちは深く考えることなく「古典柄」という単語を使っていますが、「古典染」という表記をするとしたら、それは、浴衣市場にわずかしか市場に存在しないのかもしれません。


そんなことを感じるものがあり、長板中型の浴衣を紹介させていただきました。


素人みたいなことを呟いていますが、形をつくろう着物文化に深みがなくなってしまって、私たちの役割は何処へ向かおうとしているのでしょう。

消費者ニーズは業界の中身を変えるものとなっていますが、いつの日か後悔をする日が訪れるかもしれません。

消費者にとってはどうでもいいことなのかもしれませんが、業界人として警鐘を鳴らさないといけないのかもしれませんね。


それではこれにて・・・
お休みなさい。

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お客様のお見立て相談

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   夕方になると仕事帰りのお客様がお越しになられ、ざわざわとする時間帯がありましたが、夏場を前にして来客数が伸びないことを気にかけております。

この時期になるとにわけにゆかたを採り上げるショップが増えていて、競争が激しくなっていることも考えられるのかもしれません。

仮にそうだとしたら、他店との差別化をどのようにしてアピールするかですが、情報発信の中で、品質のこだわりや目利きの違いも含め、和装のおしゃれに必要な引き出しを多く持っていることを伝えていくことではないかと思っています。


しかしそれだけでは足りません。

信頼と安心の裏付けがないと、和装に興味があっても気にかかる店に近づくことはできません。

特に路面店になると、初めての店は寄りにくいもので、お客様からしてみれば、呑み込まれてしまう恐怖感があるのでしょう。


またもやこのような話題になってしまいましたが、月末になると仕入れ先が店に寄ってくださるのですが、今日も2件の京都の仕入れ先が来ていて、全国的に着物専門店へお越しになられるお客様が少なくなっているそうです。

そのような話を様々な角度から聞かされる訳ですが、私が、「何がそうさせているのか?」と問いかけると、「時代の流れなんでしょうかね~」との答えしか返ってきません。

それは赤旗を振っているとしか言いようがなく、実にもどかしいものがあります。

そこで私の実体験から、呉服店を取り巻く外部環境の変化の中で着物を断捨離される人と、着物に憧れを持つ人とがハッキリ色分けされていて、憧れを持っている人は、着物を手にする選択肢が広がっているものの、プロの手を借りたいと考えている方が沢山潜んでいることを話させていただくのです。


そこにターニングポイントがあるように思えてなりません。

だって、着物愛好家であっても着物を知らない人が山のようにいるんですもの・・・


その意味でも、チャンスだと捉えられる寛容な心で「絞り込み作戦」とても言いましょうか、強みをアピールしながら相性の合うお客様を探すことが大切だと思えるのです。

例えは正しくないかもしれませんが、ギクシャクした夫婦が「阿吽の呼吸」が取れるまでには時間がかるものです。

もしかしたら、お客様との関係もそれと同じかもしれません。


どんなに小さなことでも、真摯にお客様と向き合うことから始めないと何も変わらないのでしょうね~



DSC_0003kakuobi.JPGさて今日は、男性のおしゃれに欠かさないアイテムの一つでもある角帯をここにアップしてみました。

その画像に、レトロ感のある2枚歯の桐下駄も添えて、男性のゆかたの装いをイメージしたものです。


色合いがおしゃれでしょう~


角帯にも素材によって、硬くて結び辛いものや、緩んでくるものや滑るものなど、見かけでは判断しにくいものがありますが、締め心地は価格と比例するものがあります。

特に絹物は締めれば締めるほどに体に吸い付くような柔らかさが増すもので、着崩れを少なくするものがあるんですよ。

それは帯結びがしやすいことを意味するものです。


ここに紹介させていただいた角帯は博多織の品質の優れた品で、無地感の織り方に男気を感じていただけるのではないでしょうか?

それは素材のこだわりや織り方に止まらず、絹の艶(つや)と色合いのおしゃれ感を楽しめるものがあります。

帯の長さは416㎝あり、帯幅も9.5㎝と少し広めに織られていて、体格のある人に不足するものではありません。


男物の帯って、一本あればゆかたや着物にも合わせることができますし、それに一生使えるだけに納得できるものを手にしたいものです。

そんな想いを伝えたくてスポットを当ててみました。


それではこれにて・・・
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お客様のお見立て相談

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   7月の店作りに欠かせない販促物や情報紙作りに夢中になり、投稿準備が遅くなってしまいました。

投稿のネタを何も考えていなかったので少し焦っているところです。

コーヒータイムかな~


お客様との会話の中で、「ペラペラ」という着物単語が使われるようになりましたが、何のことかお判りですか?

英語が「ペラペラ」というような、流暢に喋る様子に使われますが、もう一つ、紙や 薄い布の有様を示す表現として使われるもので、お客様から観光地で着かけた着物姿を見て「ペラペラな着物」だとか、既製品のゆかたに触れて「ペラペラなゆかた」だと、見た目や感触の表現法として「ペラペラ」の単語が飛び出すようになりました。

着物が解る方が使われる表現法かと思っていますが、そのような着物やゆかたが溢れていて、それを良しとしている方が増えていることに呉服店側からすると悩ましいものがあります。


ここには価格との関係性があることを承知しながらも、ペラペラな着物を着物だと思って欲しくはありません。


しかし、お手軽感のある価格帯で着物に袖を通したいと思っている着物ファンがいらっしゃることは確かで、呉服店と交わりにくい価値観をどのようにして埋めていくのかが業界の課題となっているのでしょう。

着物を知らない人口が増え、市場の変化に対応することも大切ですが、着物の素晴らしさをもっと伝えていかなくてはなりません。

そのためにも、時間をかけて初心者の優しい店を築いて行くことが着物愛好家を育てる行為なのでしょう。


着物初心者が重なる相談の中で、着物の魅力をに目覚めかけた方がいらっしゃったもので、私の目線から記事にしてみました。



DSC_0002oziyatudumiwoko-dhine-to.JPGこの映像は涼しげな小千谷ちぢみをドット柄の麻名古屋帯でコーディネートしたものです。

水色と藍のコンビネーションで、寒色系の色合いは夏を涼しく思わせるものがあります。


好みもあるでしょうが、ペラペラな着物でないことを一言付け加えて今日の記事とさせていただきます。


それではこれにて・・・
お休みなさい。

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お客様のお見立て相談

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   今日も7月の結婚式に着る着物相談がありましね~

お母様はご自身の黒留袖を着装される訳ですが、娘さんが着物を着たいと言い出し、タンスの中にある着物を見ていたら、何を着せたらいいのかが判らなくなり見て欲しいとのことだったので、お持ちいただいように話と、間もなく、「夏用の紗の無地」、「袷の無地」、そして「袷の附下」の3点の着物と、袋帯を10本以上お持ちになられましてね~

お嬢様の年齢は30歳ということで、先に夏物を拝見させていただきと、着物の色が炭火のような赤さのもので、その着物に合わせる適当な夏帯がありません。

そして袷の色無地を見ると、こちらも紗の着物とよく似た色で夏場の披露宴には疑問符が付くものでした。


適当かと思ったのは、優しいピンク色の附下で、これを着装されることをお勧めしたのですが、お客様から「夏でも大丈夫でしょうか?」との問いかけがありましてね~


選択の幅がないこともあり、袷の附下を提案させていただいたまでのもので、和装のTPOとしてはNGです。

しかし、お母様も袷の黒留袖を着装される訳で、そのことを話すと納得された様子で、お持ちになられた袋帯の中から附下に合う袋帯をコーディネートさせていただくことに・・・


しかし、合わせる長襦袢が見当たらず、夏物の白の合繊長襦袢が裄が合っていたので、それで対応するようにお話をさせていただいたのですが、正直なところ、着物を見立てする専門家として疑問に思う点が多々ありました。


着物を着たいと思われているお嬢様がいて、お母様はタンスの中に多くある着物を有効に使いたいと考えていらっしゃる。

私はそれを受けて、限られた時間と限られた選択肢の中でお手伝いをする。


夏の結婚式の装いは、その場をつくろう着こなしになっていて夏物を着るというものではなくなっています。

そして、そのような世の中の流れに押されて、NGとされる見立てのお手伝いをしている現実に、これでいいのかと考えさせられます。


日本の四季と共の暮らす生活や文化は何処へ行ってしまったのでしょう。

業界の衰退がこのことからもうかがえるものがあり、おしゃれをするものでなくなった着物の価値観に心が痛みます。


この仕事に誇りを持ってNOと言いたいのですが・・・

そのさじ加減が本当に難しく思うこの頃です。




DSC_0004konnkeinoyukatazi.JPG弊店間際に県外の方から紺系の古典柄のゆかた相談がありまして、お客様のイメージに添うものであるかは判りませんがここにアップさせていただきました。

お客様の想いをくみ取ることができたでしょうか?


言葉が足りていませんが、ご検討してみてください。


それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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