毎日、雪・雪・雪。
積雪はそれほど多くはありませんが、この雪と寒さで来客の少ない日が続いています。
写真は閉店間際の店の前の様子です。
この雪の中、お越しになられたお客様が、
自宅を出る前に雪をすかし、そして、車に降り積もった雪を落としてから、出ないとならないので、面倒だとおっしやっていました。
その気持ち良く解ります。
この天気じゃ、お客様も外へ出たくないですよね~
雪と私達の根比べ、もうしばらく続きそうです。
この写真は、加賀友禅の 「色留袖」 ですが、皆さんの中には色留袖のTPOについて、詳しくご存知ではない方もいらっしやるのでは・・・・・・
そこで、今日はこの事について書いてみることにします。
結婚式でよく見掛ける、家紋が五つ入った黒色の裾 (すそ) にだけ模様がある着物を 「黒留袖」 といいます。
既婚女性の第一礼装で、結婚式に列席する母親、親族、仲人夫人が着用する着物です。
同じ留袖でも 「色留袖」 は、黒地以外の色地の裾模様の着物ことをいい、未婚者も着ることができます。
(留袖はどちらも、袖や胸などに模様が付いていません)
民間では黒留袖が第一礼装ですが、宮中では黒留袖をお召しにならず、色留袖が用いられているんですよ。
この色留袖が一般に広まったには歴史が浅く、私がこの業界に入った頃には、市場には まだ少なかったことを記憶しています。
さて、この色留袖の使い分けですが、呉服屋さんによって見解が違ったりする場合があります。
そのポイントは着物に入る家紋の数と、着物に縫い付ける比翼 (ひよく) です。
これが、留袖に縫い付ける白の比翼です。
昔は白の長じゅばんと着物の間にもう一枚、幸せが重なると言って、白の長じゅばんのような下着を着ていましたが、今はその下着を着物に縫い付ける比翼仕立てが主流になっています。
話を戻して、色留袖の家紋の数とTPOですが、幾つかのケースをご紹介してみます。
「五つ紋」 は、黒留袖と同格の第一礼装で、結婚式などの慶びの式典にお召しになれます。
仕立ては比翼仕立て、又は下着を重ねます。
(結婚式に列席される、母親や仲人は色留袖を着ることができません)
「三つ紋」 (背中の中央と両袖の後ろ) は、準礼装になり、身内以外の結婚式や祝賀会。 仕立ては比翼仕立て、又は下着を重ねます。
「一つ紋」(背中の中央のみ) は、訪問着と同じとうな装いになります。
その場合、比翼仕立てをしない事が多いようです。
このように、家紋の数によって異なる色留袖は、使い分けが難しい着物なんですね~
特に 「三つ紋」 と 「一つ紋」 の境界線があいまいで、
「 一つ紋」 の色留袖が、結婚式の披露宴・お茶会・入卒などにまで 着れるという考え方をなさる方もいらっしゃるようですが、 私は結婚式やレセプションに着る着物として考えたほうが いいように思っています。
従って、「一つ紋」 は、いらないのでは・・・・・・・
この仕事にかかわった頃は、色留袖を 「一つ紋」 で着る着方はありませんでしたからね~
だって、色留袖は黒留袖と方を並べる着物なんですよ。
それとも、私の勉強不足で、新しい着こなし方が増えたのかな~
なんでもアリの時代に、このようなことを言っていると、売れる着物も売れなくなってしまうのかもしれませんね・・・・・・・
どうか参考にして下さいね。


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